Gold Yen 2011 8 20
金(Gold)とプラチナの価格については、
8月7日にも書きしましたが、
重要なことなので、もう一度書きたいと思います。
8月19日16時公表の田中貴金属の貴金属情報では、
金が4,778円、プラチナが4,887円となっています。
(キロバー建て1g当たりの小売価格)
これは異常事態の価格と言ってよいでしょう。
長らく貴金属相場を見てきましたが、
金とプラチナの価格が、最近の20年では、
これほど接近するのはなかったと思います。
通常は、金に比べて、プラチナは希少資源なので、
プラチナの価格の方が、はるかに高いのです。
たとえば、2007年には、最高価格で、
金が3,070円、プラチナが5,705円となっています。
一方、為替相場も、一時、1ドル76円を割れる展開がありました。
これは、ニュースでは、「超」がつくほど「円高」と言われています。
このように金融市場では、一方的に金と円が買われる展開になっています。
本来ならば、みんな金を買いたいのかもしれませんが、
金の市場は、巨額の資金が動く金融市場から見れば、
意外にも小さな市場です。
そういうわけで、流動性の高い円が好まれるのかもしれません。
いずれにせよ、GoldもYenも、行き過ぎの水準だと思います。
スピードオーバーの状態に近いでしょう。
Au Pt 2011 8 7
田中貴金属の貴金属情報では(8月5日)、
キロバー建て1g当たりの小売価格が、
金は4,402円、プラチナが4,647円となっています。
金とプラチナの小売価格が、これほど接近するのは、
大変珍しいと思います。
たとえば、2007年には、最高価格で、
金が3,070円、プラチナが5,705円となっています。
金がこれほど買われるのは、
ニュースで知っている人が多いでしょう。
いわゆる「無国籍通貨」として、
あるいは「安心資産」として買う人が多いでしょう。
プラチナについては、
日本では、宝飾品として知られているでしょうが、
実は、プラチナの用途は、6割強が工業用です。
よく知られているのが、
自動車の排気ガスを抑える浄化触媒でしょうか。
そういうわけで、プラチナの価格は景気に左右されます。
それにしても、金とプラチナの小売価格が、
これほど接近するのは、珍しいことです。
相場というものは、往々にして、
「行きすぎ」があります。
欧米の財政危機も、強調されすぎていると思います。